いわき室内楽協会コンサート2017/2018
<第17回>ピアノ四重奏の夕べ

〜シリーズ♪アリオスで愉しむアンサンブル⑤

いわきを拠点に活動する弦楽四重奏メンバー(三上亮/ヴァイオリン、馬渕昌子/ヴィオラ、丸山泰雄/チェロ)と、ピアニスト白石光隆がお届けする、極上のピアノ四重奏

  • いわき室内楽協会コンサート画像
日時
  • 2017年6月2日(金) 19:00(開場:18:30)
会場音楽小ホール 音楽小ホール客席図
料金全席指定/4,500円 学生 2,000円
※車いす席あり ※年齢制限なし

 「いわき室内楽協会」は、東日本大震災時に、「音楽を聴くことによって精神的に救われた」という大切な経験を基に、音楽をご縁にした「いわき市民のコミュニティの再生」を目指して設立されたものです。

 <第17回>となる今回はは、東京藝術大学で丸山さんと同級生、ニューヨーク・ジュリアード音楽院で研鑽を積み、音楽の殿堂「リンカーンセンター」でジュリアード音楽院オーケストラをバックにデビューを果たし、その後も幅広く活躍するピアニストの白石光隆さんを迎え、ピアノとヴァイオリン、ヴィオラ、チェロという編成による「ピアノ四重奏」の名曲を二つ、お楽しみいただきます。
 まずは神童モーツァルトが1785年、29歳のときに作曲した〈ピアノ四重奏曲 第1番〉。35歳で夭逝したモーツァルトにとってはすでに円熟期であり、同じ年には〈弦楽四重奏曲“ハイドン・セット”〉や〈ピアノ協奏曲 第20番〉~〈第22番〉を作曲し、翌年には代表作となる歌劇〈フィガロの結婚〉も作曲されるなど、人気・実力とも最高潮に達していた時期です。この年、ウィーンの楽譜出版社ホフマイスターからの依頼により、当時のスーパー・スターであるハイドンさえも手掛けたことのない編成、“ピアノ四重奏曲”を作曲することになりました。それはまさに、モーツァルト自身が優れたヴィオラ奏者であったことから、ハイドンによって数多く作られた“ピアノ・トリオ”にヴィオラを加える、というアイデアを実践に移したものと考えることができます。しかし、当時のウィーンではこの編成は非常に斬新で、かつ彼の書法も前衛的、特にピアノ・パートは大変難しく、楽譜を購入しようというアマチュア愛好家の手におえるものではありませんでした。さらに「ト短調」はモーツァルトにとって“運命的”な調性といわれ、特に第一楽章の激しい主題は、「ハ短調」を重視したベートーヴェンの、第5交響曲の冒頭に匹敵する“運命の主題”とみることもできるでしょう。一方終楽章では満ち足りた至福の瞬間を連想させ、モーツァルトにとっては、“運命”によってもたらされるのが、人間的な勝利ではなく、“天国”だったのか……と思わせられるほど印象的な楽章です。
 もう1曲は、ブラームスが1861年に完成した〈ピアノ四重奏曲 第1番〉。このとき彼は28歳ですが、ブラームスは63歳まで活躍したので、この作品は同時期に作曲された〈ピアノ協奏曲 第1番〉と同じく彼の若さと意欲が注がれ、ロマン派の激情を感じ取れる作品になっています。この作品も第1楽章と終楽章が「ト短調」であるほか、第2楽章は「ハ短調」、第3楽章は「変ホ長調」と、モーツァルトとベートーヴェンの“運命”の調性と、そこから展開する“英雄”の調性を用いて、自らがその後継者たらんとする強い意志も感じ取ることができるのです。
 最後の1曲はその、ブラームスの原点となるベートーヴェンの〈弦楽三重奏のためのセレナード〉を弦楽トリオでお楽しみいただきます。この作品は1797年、ベートーヴェン27歳のときの作品で、すでに耳の不調を自覚しつつも、意欲的に弦楽トリオを次々と生み出していた時期の充実した作品です。

出演三上亮(ヴァイオリン)
馬渕昌子(ヴィオラ)
丸山泰雄(チェロ)
白石光隆(ピアノ)
曲目モーツァルト/ピアノ四重奏曲 第1番 K.478
ベートーヴェン/弦楽三重奏のためのセレナード op.8
ブラームス/ピアノ四重奏 第1番 op.25

プロフィール

白石 光隆(ピアノ)
東京藝術大学附属高等学校を経て、東京藝術大学、同大学院を修了。1989年ジュリアード音楽院へ進む。90年ジーナ・バッカウアー国際奨学金コンクール入賞。91年学内におけるコンチェルト・コンペティションで優勝し、リンカーンセンターでジュリアード・オーケストラと協演。92年帰国。94年第63回日本音楽コンクール声楽部門において、優れた日本歌曲の演奏に贈られる木下賞(共演)受賞。ソロ、室内楽、協奏曲等、音楽性の高さには定評があり、内外の共演者の信頼も厚い。特筆すべきはその生き生きとした、圧倒的なリズム感と構築性、そして独自の宇宙を感じさせる微細なまでに磨かれた美しい音である。またレパートリーが広く、邦人、現代作品など分野を問わず才能が如何なく発揮されている。NHK-BS、NHK-FMなどにも多数出演。一般財団法人 地域創造の公共ホール音楽活性化事業などの活動では全国を巡り、子どもたちへの教育プログラムにも積極的に取り組む他、後進の指導やさまざまなコンクールの審査員も務める。1年間の活動の集大成として、毎年定期的に東京でソロリサイタルを開催。意欲的なプログラムとさわやかなステージも魅力な、数少ない実力派である。CDは『レグルス回路』、『109』、『大指揮者のピアノ曲』、『作曲家ムラヴィンスキー』、『ベートーヴェンピアノソナタ集Vol.1&2』、『成田為三ピアノ曲全集』(文化庁芸術祭レコード部門最優秀賞・07年)はいずれも好評で、『ピアノによるルロイ・アンダーソン』は、アンダーソン遺族より賞賛を受けている。ピアノを金澤桂子、高良芳枝、故・伊達純、小林仁、マーティン・キャニンの各氏に、室内楽をフェリックス・ガリミア、伴奏法をジョナサン・フェルドマンの各氏に師事。現在、東京藝術大学、お茶の水女子大学非常勤講師。

三上 亮(ヴァイオリン)
水戸市生まれ。東京藝術大学を首席で卒業し、アメリカとスイス・ローザンヌに留学。日本音楽コンクール第2位、ストラディヴァリウス・コンクール第2位など、受賞歴多数。2007年に帰国し、2011年まで札幌交響楽団コンサートマスターを務めたほか、東京藝術大学非常勤講師、日本音楽コンクール審査員などを歴任。また、各地のオーケストラのゲストコンサートマスターとしても度々招かれている。

馬渕 昌子(ヴィオラ)
大阪生まれ。桐朋学園大学卒業、パリ国立高等音楽院大学院でブルーノ・パスキエ氏に師事。ミュンヘン国際音楽コンクール・ヴィオラ部門第3位、イタリア・パオロ・ボルチアーニ国際弦楽四重奏コンクール第3位など、受賞歴多数。サイトウ・キネン・オーケストラ、紀尾井ホール室内管弦楽団、アンサンブル・ベガ、トウキョウ・ミタカ・フィルハーモニアなどのメンバーやソロ、室内楽で活躍。

丸山 泰雄(チェロ)
仙台市生まれ。東京藝術大学卒業後、イタリア、ドイツで学んだ。日本音楽コンクール第1位をはじめ、数多くのコンクールで上位入賞。チェロの可能性を広げるコンサートを次々と企画・出演する一方、我が国主要オーケストラの客演首席奏者も務める。紀尾井ホール室内管弦楽団、トウキョウ・ミタカ・フィルハーモニア(首席)メンバー、およびヴィルタス・クヮルテット、スーパー・チェロ・アンサンブル・トウキョウのリーダー。

申込み方法プレイガイド
アリオスチケットセンター(火曜定休)0246-22-5800
※電話番号のおかけ間違いにご注意ください。
WEBサイトからのご予約チケットガイドをご覧ください。
※初日は電話・WEB受付のみとなりますのでお気をつけください。
※1階チケットカウンターでの販売は翌営業日からとなります。
お問合せいわき室内楽協会(鈴木)
0246-36-3350
備考主催:いわき芸術文化交流館アリオス いわき室内楽協会

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