第7回 NHK交響楽団 いわき定期演奏会

デュトワ、来る!
魂の揺さぶられる音楽が、その手に――

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日時
  • 2017年12月17日(日) 15:00(開場:14:15)
会場大ホール 大ホール客席図
料金全席指定/S席 8,000円 A席 7,000円 B席 6,000円 C席・車いす席 5,000円
※学生全席種半額

日本のクラシック界をリードし続ける、NHK交響楽団による東北唯一の「いわき定期演奏会」は、今年度で7回目。今回は、NHK交響楽団の名誉音楽監督である指揮者、シャルル・デュトワさんが登場。2013年<ザルツブルク音楽祭>初演での名演も記憶に残る、日本を代表する現代作曲家 細川俊夫さんの「嘆き」など、重厚なプログラムをお届けします。

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東日本大震災の津波で子どもを失った母親の写真を見て、深い悲しみが歌うことで癒されてゆくような音楽を書きたかった――
                                     細川俊夫

 現代最高のマエストロ、N響名誉音楽監督、シャルル・デュトワさんは1987年9月、N響定期公演に初登場。その時、ストラヴィンスキー〈春の祭典〉を客席で聴いた私は、それまでのN響のイメージからは全く違った、骨太でありながら鋭利なナイフで繊細に装飾を施したような音楽に強い衝撃を受けたのです。N響とは、サヴァリッシュさん、スウィトナーさん、シュタインさんなどドイツ系の指揮者に率いられた“ドイツ系の音楽創りをするオーケストラ”なのだと思っていました。それがデュトワさんの手にかかると、全く違ったサウンドになったのです。
 その後デュトワさんは1996年に常任指揮者に、98年に音楽監督、2003年からは現在の名誉音楽監督に就任。つまり30年にわたってN響のサウンド創りに大きな影響を与えてきました。デュトワさんがN響にもたらしたもの、それは、サウンドのカラー。19世紀ドイツ音楽を中心に演奏してきたN響に、フランス音楽やロシア音楽、より現代に近い時代の音楽、などのなかから、初めて演奏するレパートリーを積極的に採り上げるなど、オーケストラの可能性を格段に拡げて、世界に名前の轟くオーケストラに育て上げました。
 2013年、76歳を迎えたデュトワさん自身にとってデビューとなった「ザルツブルグ音楽祭」は、N響にとっても、日本の常設のオーケストラとして初登場となった舞台でした。そのコンサートで、「ザルツブルグ音楽祭」がわが国を代表する作曲家、細川俊夫さんに新曲を委嘱し、世界初演されたのが、今回4年の歳月を経て初演時と同じ「ソプラノとオーケストラのための」版として演奏される〈嘆き〉。世界で絶賛されても、“震災を題材にした芸術作品”が日本で受け入れられるためには、時間がかかりました。それは、実際に重く、大きな悲しみを背負っている人たちが私たちの身近にいるからです。人は前に進むために、自らの中に重く圧し掛かる悲しみと向き合わなくてはなりません。頭(理性)ではなく、心(感情)で悲しみを受け入れない限り、未来は開けないのです。そのために必要な4年間でした。N響といわき市のつながりの深さは、単なるコンサートの開催にとどまらない、人と人との繋がりの深さでもあります。今こそこの作品が、還るべき場所に――
 81歳を迎える巨匠が、深い精神性を追究するこのプログラムは、決して華やかでも華麗でもありませんが、“日本のオーケストラ”NHK交響楽団が今まさに奏でるべきプログラムです。あたかもフランスの粋を極めた料理のようなマエストロからは一見想像もつかない、“引き算”の美学。聴き逃すのはあまりに残念過ぎます!
                               (いわきアリオス 企画制作課 足立優司)

出演指揮:シャルル・デュトワ
ソプラノ:アンナ・プロハスカ*
管弦楽:NHK交響楽団

*細川俊夫/嘆き への出演
曲目ハイドン/交響曲 第85番 変ロ長調 Hob.I-85 「女王」
J. Haydn  Sinfonie Nr. 85, B-Dur Hob. I-85, <La Reine>

細川俊夫/ソプラノとオーケストラのための《嘆き》(ゲオルク・トラークルの詩による)*
T.Hosokawa  “Klage” for soprano and orchestra (text by Georg Trakl)
  ――ザルツブルク音楽祭委嘱作品2013

メンデルスゾーン/交響曲 第3番 イ短調 作品56「スコットランド」
F. Mendelssohn  Sinfonie Nr. 3, a-moll op. 56, <Schottische>

※プログラムは変更になる場合があります。ご了承ください。

プロフィール

シャルル・デュトワ(指揮)
ローザンヌ生まれ。今日最も人気のある指揮者の1人。現在ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の芸術監督兼首席指揮者。25年にわたるモントリオール響との活動で同団を「フランスのオケ以上にフランス的」という評価を得るまでの超一流に成長させ、一躍世界の寵児となった。フランス国立管、フィラデルフィア管などのポストも歴任。1996年からはN響常任指揮者、98年から同団音楽監督となって日本での人気も高く、2003年から名誉音楽監督。また、フィラデルフィア管からは指揮30周年を祝って桂冠指揮者の称号も贈られた。シカゴ響、ニューヨーク・フィル、ベルリン・フィルをはじめ、主要音楽都市のオーケストラに定期的に招かれ、色彩的で愉悦的リズムあふれる魅力的な演奏を披露しえいる。各地での勲章や博士号の授与も多い。デッカ、ドイツ・グラモフォン、EMI、フィリップス、エラートで録音したCDは200以上に上り、2度のグラミー賞をはじめ数々の栄誉に輝いている。

NHK交響楽団(管弦楽)
NHK交響楽団の歴史は、1926年10月5日にプロ・オーケストラとして結成された新交響楽団に遡る。その後、日本交響楽団の名称を経て、1951年に日本放送協会(NHK)の支援を受けることとなり、NHK交響楽団と改称。この間、ドイツからジョセフ・ローゼンストックを専任指揮者として迎え、日本を代表するオーケストラとしての基礎を築いた。演奏活動の根幹となる定期公演は1927年2月20日の第1回予約演奏会に始まり、第2次大戦中も中断することなく続けられた。以来、今日に至るまで、ヘルベルト・フォン・カラヤン、エルネスト・アンセルメ、ヨーゼフ・カイルベルト、ロヴロ・フォン・マタチッチなど世界一流の指揮者を次々と招聘、また、話題のソリストたちと共演し、歴史的名演を残している。近年NHK交響楽団は、年間54回の定期公演をはじめ、全国各地で約120回のコンサートを開き、その演奏は、NHKのテレビ、FM放送で日本全国に放送されるとともに、国際放送を通じて欧米やアジアにも紹介されている。また、2013年8月にはザルツブルク音楽祭に初出演するなど、その活動ぶりと演奏は国際的にも高い評価を得ている。現在N響が擁する指揮者陣は、名誉音楽監督シャルル・デュトワ、桂冠指揮者ウラディーミル・アシュケナージ、名誉指揮者ヘルベルト・ブロムシュテット、名誉客演指揮者アンドレ・プレヴィン、正指揮者 外山雄三、尾高忠明。2015年9月から、パーヴォ・ヤルヴィを首席指揮者として迎える。いわき市とは2009年1月より定期演奏会をはじめ、「おでかけアリオス」などの活動を展開している。

N響メンバー と いわき市
N響は毎年、いわき市内の小・中学校で室内楽のコンサート(おでかけアリオス)を行い、未来を担う子どもたちへのメッセージと音楽の楽しさが届けられています。ところで、N響には彼らの“先輩”黒金寛行さん(バストロンボーン)も在籍し、これまでも「N響いわき定期」や「おでかけアリオス」で演奏を度々披露してくれました。その黒金さんがこの秋、昨年度から始まった「N響メンバーによる室内楽演奏会」(11/27(月) 19:00~ アリオス音楽小ホール)と「おでかけアリオス」に、金管五重奏で登場します。こちらもぜひご期待ください!

対象※未就学児入場不可
申込み方法プレイガイド
アリオスチケットセンター(火曜定休)0246-22-5800
※電話番号のおかけ間違いにご注意ください。
WEBサイトからのご予約チケットガイドをご覧ください。
※初日は電話・WEB受付のみとなりますのでお気をつけください。
※1階チケットカウンターでの販売は翌営業日からとなります。

託児マーク託児サービスのご案内
本事業は託児サービスがあります(無料・先着順)。チケットをご予約の上、11/26(日)までにアリオスチケットセンター(0246-22-5800)にお申し込みください。
お問合せアリオスチケットセンター
0246-22-5800(10:00~20:00 毎週火曜定休)
※おかけ間違いにはご注意ください
備考主催:いわき芸術文化交流館アリオス
平成29年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業

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